活動している5校の学校のうち1校は,紅茶畑の中にあるタミルの学校で,毎週1回その学校に練習に行きます。

周りは全部紅茶畑に囲まれててとっても景色がいい。
この学校の生徒はタミル人ばっかり。うちはタミル語がほとんど分からんけ,子どもはうちにシンハラ語で話してくれるけど,子供同士しゃべる時とかはタミル語じゃけぇ,もっとタミル語できるようになりたいなーと思う今日この頃。
この学校に前におった先生がしっかり指導しよったみたいで,ここの生徒は上手な子が多い。そして,みんないっつも元気いっぱいで,明るくて,いっつも楽しそうにバレーしよって,かわいらしい子ばっかり。この学校に行くとなんだか元気がもらえる。
今週の月曜日に行った時,その学校の先生と話をしよる時に子どもの家庭環境の話やら,学校の話になった。
この学校に1年生(5歳)で入学した生徒80人くらいのうち,Oレベル試験(11年生で受ける試験で11年間の学校教育を修了したことを証明する試験。この試験に合格すると,Aレベルへの進学資格を得られる)を受けるのは15人~20人くらい。そのうちその試験に合格するのは3~5人ほどしかおらんらしい。試験に落ちたり,試験を受けんかった子たちは仕事をする子がほとんど。
先生が言うには親もそこまで教育熱心じゃないけ,勉強しっかりさせていい学校に行かせることにあんまし必死じゃないみたい。バレーの練習に来とる子の中には勉強が嫌いで,全然勉強せんとバレーばっかりって子もおる。
スリランカでは勉強して試験に合格して良い学校に入れんと将来良い仕事につけれんみたい。試験受けて合格した人たち,ちゃんと教育受けた人たちでさえ仕事がなくて,ふらふらしとる人もおる。教育を受けてなかったらなおさら将来の選択肢は少なくなってしまう。
ここの子ども達の中には結構複雑な家庭環境の子もおるみたいで,それ聞いて,今まで知らんかったけぇ,驚いたしなんかショックだった。
毎回ちゃんと練習に来て一生懸命やるし,いつも明るくて元気で,お調子者でおもしろい子がおるんじゃけど,その子は今,お父さんともお母さんとも一緒に暮らしてないらしい。おばあちゃんの家で弟と一緒にすんどるって。まだちっちゃいし,きっと寂しい思いもしとるんだろうけど,そんな様子はちっとも見せん。いつも楽しそうにしとるし,よく笑かしてくれる。それにほんとに熱心に練習に取り組みよる。本人がどうおもっとるんか分からんけど,毎日笑ってたくましく生きとるその子のことすごいなって思った。
色々大変な環境で暮らしとる子がたくさんおるけど,ここの子達はいつも笑顔でうちを迎えてくれて,いっぱい笑って,一生懸命バレーして,ほんとになんかたくましくて素敵だなって思った。
エステートの中にある学校じゃけ貧しい家庭も多いってことは前にちらっと聞いとったけど子どもの家庭の話とかをじっくりすることは今までなかった。
この学校の子どもの親は紅茶畑で働いとる人とか他の仕事でも給料の低い仕事についとる人が多いみたいで,ここの子ども達の多くはは決して裕福な暮らしをしとるとは言えん。
うちは今までこの子たちはそんな貧しくて大変な環境で暮らしとるわけじゃないんかもなーとかちょっと思っとった。大変そうだなって感じることもなかった。他の学校の子どもとおんなじような感じかなと。
なんでかって,ここの子ども達に会う時,みんないつも笑っとって,楽しそうで,元気いっぱいじゃけ,生活が大変だとか,家庭環境に問題があるだとか,そんな風に感じんかった。
うちの思っとった以上に子ども達は厳しい環境で生きとるんだって知った。
ここの子ども達の将来はなかなか厳しいと思う。進学して十分な教育を受けることができん子達もおるだろうし,エステートの人たちに対する差別だってある。自由に仕事選ぶことだって難しい。
すごい上手な選手がバレーの代表選抜チームに選ばれても,ベンチで控えのままということもよくあることらしい。実力はあっても6人のメンバーには選んでもらえない。
学校の大会でだって,平気で審判が嘘ついて勝たせたい方をひいきすることもある。権力のある人たちが勝つように。この前も州選抜だか県選抜の選考に呼んでもらえなかったらしい。そういうの聞くとほんとに悲しくなる。けど,自分じゃどうもしてあげれん。
厳しい状況の中でも笑って,たくましく生きとる子達はほんとに素敵だと思う。笑顔がキラキラしとる。ここの子達だけじゃなく,うちが今まで出会ったランカ人は辛いこととか,悲しいこととかあっても落ち込んだり,暗くなったりせんと,笑い飛ばしてたくましく生きとる人が多い。うちには足りないものだなー。けど,大事なことだなーって思う。
笑ったり,怒ったり,泣いたり,毎日色んな気持ちになるし,自分の未熟さに情けなくもなるし,ランカに自分がおる意味あるんかなって思うこともあるけど,ここの子ども達がバレーすることでさらに笑顔になれるんなら,それだけかもしれんけど,それでもそのために頑張ろうって思った。